環境部、経済部、農業部、内政部、公共工程委員会の5つの省庁が共催する2023年「台湾循環経済週(=台湾サーキュラーエコノミー・ウィーク)」が10月に始まった。その最初の省庁横断型イベントとなる2023「台湾創新科技博覧会(台湾イノテックエキスポ)」が12日から14日までの3日間、台北世界貿易センター第1展示ホールで行われている。
「台湾創新科技博覧会(略称TIE)」は、経済部、国防部、数位発展部、国家発展委員会が設置する「創新領航館(イノベーション・パイロット・パビリオン)」、国家科学及技術委員会、中央研究院、教育部、衛生福利部が設置する「未来科技館(フューチャー・テック・パビリオン)」、環境部、経済部、農業部、内政部の7つの下部組織の研究成果を発表する「永続発展館(サステナビリティ・パビリオン)」の3つのパビリオンが設置されている。
そのうち「未来科技館」には、「未来科技奨(TIEアワード)」を今年受賞した世界トップレベルの技術12件と、台湾の80の研究チーム、それに各省庁の科学技術の研究成果200件近くが展示されている。また、国際トレンドに関するフォーラムを開催するなどして、世界の産業のトレンドに対して台湾の科学技術が大きな影響力を持つことをアピールする。
フォーラムのテーマは12日が半導体、13日が航空宇宙、14日がネットゼロとなっている。そのうち13日の航空宇宙をテーマにしたフォーラムでは、日本から招いた宇宙航空研究開発機構(JAXA)の山川宏理事長やスペースワン株式会社の川井孝之氏が「New Space(ニュースペース)」(=民間企業による宇宙ビジネス)時代の発展戦略について語ることになっている。